Dotoo!『清廉とか潔白とか』 (2022/03/12 下北沢駅前劇場)


Dotoo!『清廉とか潔白とか』
期間:2022/03/09(水)~13(日)
会場:下北沢駅前劇場
演出:福田卓郎
出演:片平光彦、坂本文子、デ☆ら、青白木タクヤ、寺島ゆうか、相今くる、古川裕子、宮地眞理子、伊東知香、三明真実、土屋良太、稲田恵司、冨田佳孝、平川和宏
3月はいろいろあって、やっと落ち着いて観劇のレポートが書けるようになりました。
劇団Dotoo!の『清廉とか潔白とか』3/12(土)の夜公演@下北沢駅前劇場を観ました。

会場はお馴染の駅前劇場ですが、劇団Dotoo!は初めて。お目当ては客演の三明真実(ミハルマサミ)さんです。
物語は、ある地方都市で市議会議員の補欠選挙が行われることになり、市庁舎移転を反対するひとたちが、亡くなった前議員の息子を弔い合戦に担ぎ出そうとするが、その息子は立候補を拒否、それじゃあ誰を候補者に立てれば良いのか、を開店準備中の焼き肉屋で作戦を練っていくうちに、どんどん物事があらぬ方向に展開していくというもの。
まず、舞台となる焼き肉屋のネーミング「ホルモン姉妹」というセンスが良い。それだけで、この芝居、期待できる、と思うに足る。
政治家も、政治家になろうとする人も、政治家になろうとする人を応援するひとも、スネに傷のひとつやふたつを持っている。叩かれたくないところを叩かれればどんなに清廉潔白に見える人でもホコリも出てくるしほころびも見えて来る。これまで見えないように上手く隠し通してきたことがどんどん暴かれていくのだけれど、この芝居の良いところは、それでも登場人物を嫌いになれない、ということだろう。
自分の利益を優先したい気持ちも、それを隠したい気持ちも、それをお互いに認め合うことで、これからも変わらない人間関係ができてくるし、そこからまた新しい人間関係も生まれて来る。例えそれがウソから出たマコトでも、マコトであることには変わりなく、お互いがお互いのマコトを認め合って生きていく。観終わったあと、なんだか、良いなあ、と感じた。
さて、お目当ての三明真実さんである。超久々に人間以外のものでなかったり、お伽話の中でない、すなわち生身の人間のミハルさんの芝居を観た気がする。彼女の役は父親の代わりに選挙事務所の手伝いに来ているダンス教室の先生。リアクションがヒップホップのリズムで身も軽やか。政治に関心があるような感じでもないのに選挙事務所の手伝い頑張ってるのはなんでだろう、と思って観ていたら・・・最後、そういうオチがあったとは、ナルホド。
見逃した!という方、観てみたい!という方、4/2まで配信で観ることができます。

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