げんこつ団『コースターター』(2018/10/21 下北沢駅前劇場)

げんこつ団『コースターター』
期間:2018/10/17(水)~10/21(日)
会場:下北沢駅前劇場
演出:一十口裏、植木早苗
出演:植木早苗、春原久子、河野美菜、望月文、池田玲子、三明真実、川端さくら、丹野薫、鈴木琴之、久保田琴乃、秋月三佳

ほぼ1年に1度のお楽しみ、げんこつ団を観に下北沢駅前劇場に行ってきました。下北沢駅が工事中で南口が封鎖されているので駅前劇場が駅前じゃなくなっていました。









げんこつ団の芝居は毎年2回観に行くようにしています。今年もそうするつもりでしたが、仕事の都合で千秋楽の1回だけになってしまいました。


毎年2回観ている理由は2つあって、①一人の役者が何役も演じるので見逃してしまったのをもう一度観る、②1回観ただけでは理解できないので2回目に1回目観たときに確認ポイントを抑えてもう1回観る、ということです。

しかし、今回は1回観ただけでもお目当ての役者さん(三明真実)の演じた役は観きれたし、なんとなく理解もできたような気がします。これまでブラック&シュールな芝居が多かったげんこつ団ですが、ブラックすぎもせず、シュールすぎもせず、なので客席の笑いもクスッとではなく、アハハと素直な笑い声がしばしば聴かれました。

しかし意味のないような場面がウラでつながっていたりするし、2時間があっと言う間、まさに超特急が駆け抜けたような勢いのある芝居でした。


そして、今回はアクロバティックな動きがふんだんに取り入れられていました。みんな大好き、ロールタオルはやっぱり私も面白く感じました最初、なんだかわからなかったのですが、ロールタオルに育てられた、と言われて?納得。

今回はモノの擬人化も多く取り入れられていました。栗の「ちょっと炒られてくるから」は私的にツボでした。ひとというのはそういうレッテルが貼られてしまうとそのように振る舞ってしまう(だってその方が楽だから)。そういうちょっとした場面にもなんだかの意味が込められているので、そういうのを見出すのがげんこつ団の芝居を観る楽しみでもあります。

みなさん大好きメーテルさんですが、私は車掌さんの方がツボでした。メーテルよりもグッドルッキングガイ小林の方がツボでした。観ているひとの感性の違いもまた面白い。

お目当ての三明真実さんですが、ロールタオルの場面や映像出演の「心の納骨堂」もツボだったし、群舞でのダンスも群を抜いてキレッキレでした。やっぱり2回観たかったな。

そして昨年と同じ感想になってしまいますが、観終えてしまうとまた来年の公演が楽しみになってしまう、もう1年楽しみに待って居よう、私にとってげんこつ団とはそういう気持ちにさせられる劇団です。

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