げんこつ団 25周年記念公演『四半世紀の大失態』(2016/11/19夜公演&11/20夜公演 下北沢駅前劇場)

げんこつ団 25周年記念公演『四半世紀の大失態』
期間:2016/11/16日(水)~11/20(日) 
会場:下北沢・駅前劇場
演出:一十口裏、植木早苗
出演:植木早苗、春原久子、大場靖子、河野美菜、池田玲子、望月文、川端さくら、久保田琴乃、三明真実、工藤史子、遠藤弘章、中山裕康

スイートポップキャンディのすばるちゃんの「お友達」の三明真実(みはるまさみ)さんの出演する舞台げんこつ団『四半世紀の大失態』を観に下北沢の駅前劇場に。




私がげんこつ団の芝居を観るのは『つぶつぶ』『ボリショイ・ライフ』に続き3年連続ですが、今回は25周年記念公演。私がそれまで知らなっただけでげんこつ団は老舗の劇団なのです。

過去2回、げんこつ団の芝居を観て感じていた
・数分間のコラージュのような場面が立て続けて展開され、
・しかし、それがいろいろな伏線を含んでいるので、意外な点と点がつながっていて、
・しかもそれがブラックな、もしくはシュールな笑いを含んでいて、
・さらに役者たちが何役も違う役をしているので誰がどの役のどの場面に出ているのか見失う、
の集大成。

恵比寿のお仲間さんたちが前方の席を確保されていたのですが、私はお仲間さんたちと離れて舞台全体を俯瞰できる後ろの方の席を敢えて確保。

メモを取りながら観劇しないとお目当ての役者を見失いかねないくらい、とにかくひとりで何役やっているのかわからないくらい、目まぐるしく芝居が展開します。しかも、老若男女、年齢も職業もジェンダーさえも関係なく役柄がかわっていきます。変幻自在に「化ける」三明真実さんの芝居を楽しめるのがげんこつ団の芝居を観る愉しみでもあります。役柄で声色や立ち振る舞いが変わっているのを観るのが面白い。

前回の『ボリショイ・ライフ』はシュールすぎてわかりにくい面もありましたが、今回の『四半世紀の大失態』は前々回の『つぶつぶ』のように1つ1つの笑いが明朗で、全体の流れもすっきりしていてわかりやすかったという印象。
げんこつ団の芝居は、「みんなが同じであれば良い」ということに問題を提起し続ける。そんなところもまた、観客が年に1回のげんこつ団の芝居を楽しみにしている要因かもしれないし、またそれを体現する異色の劇団だからこそ、存続しているのかもしれない。25周年おめでとうございます。


『四半世紀の大失態』は本日(11/20日)が千秋楽。夜公演(19時開園)は当日券も出るようです。半券を持っていけばリピーター割もあるようです。まだ観ていない方、1回観たけどもう1回観てみようかと思っている方、迷っている方はぜひ三明真実さんにコンタクトを。ぜひ劇場にお越しください。

 

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