涙目キューピー第4回公演 シリーズ女の子場末力「永遠に…粗末な友よ。」(2015/12/11-13 ギャラリーがらん西荻)

涙目キューピー第4回公演 シリーズ女の子場末力「永遠に…粗末な友よ。」
期間:2015/12/11(金)~13(日)全5公演
会場:ギャラリーがらん西荻(西荻窪)
出演:白石龍子、塩谷麻美、丹野薫、三明真実、都上々
演出:都上々

スイートポップキャンディのすばるちゃんの友人で、初日の前日に恵比寿JAN KEN PONで「大都会」を歌っていた三明真実(みはるまさみ)さんが出演する「永遠に…粗末な友よ。」を観に西荻窪に行ってきました。

諸事情により、写真は、涙目のすばるちゃんの写真の1枚だけです。(いや、ただ単にカンバンを撮ったカメラを恵比寿某所に忘れてしまった、というオチなんですけどね。)



会場は、観客が30人も入れないような仕切りなしの空間。客席を両端に中央で展開する芝居を観る、という趣。座る場所によって、見え方がまた違ってくる。今年2015年観た芝居は、こういうスタイルのものが何故か多かった。


アンケートの回答をしていなかったので、この場で。
①セクハラ演出家
②警棒で撲殺
③この芝居の見どころ:塩谷麻美さんの腰のくびれ、三明真実さんの鎖骨

正直、観ててキツかったです。脚本家が考えた、ありとあらゆる倒錯、異常性、暴力性、あざとさを全部詰め込んでいて、かなり忍耐強く見なければなりませんでした。この演出家の作品は、これまで3作見ましたが、どれもこういう感じ。自分のやりたいことを1/3くらいに絞り込んでもっと膨らませて見せればおもしろい作品になったかもしれないのに、やりたい放題でやりたいことを全部やりたがる。そういう演出家の異常な欲望を全部受け止めようとすると、どっと疲れてしまう。

実質的な主演は、塩谷麻美さん。全く自覚のないちゃらちゃらした役者の顔だったのが、最後には狂気に満ちた役者の顔になっていく様は圧巻でした。演出家の異常な欲望を、下着一枚になっての「体当たり」で演じる様は恐ろしさすら感じました。


さて、三明真実さんである。
彼女に与えられた設定は、どれもこれもあざといものだった。その1つ1つをとってみても、考えるだけでおぞましい、ゾッとするようなものばかりだ。私はそれら1つ1つを真剣に考えることなく日常を過ごしているし、そういう局面に向き合うような場面にも、おそらく遭遇しないだろう(っていうか、遭遇しないように心掛けていくだろう)。
しかし、役者は違う。その設定の1つ1つを内面化して、それを体現していくのが役者の仕事だ。私が考えたくもないようなおぞましい設定の1つ1つに彼女は向き合って、役を作っていったのだろう。

そんな彼女に労りの言葉1つも、感想の1つも言えない自分がもどかしく、恥ずかしい。だから、お見送りは苦手なんだ。

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