スイートポップキャンディ&NNP (2019/04/04 恵比寿JANKENPON)

2019/04/04(木) スイートポップキャンディ&NNP
[Vo.]:ナンスィ&すばる&りえ

4月4日。1978年にキャンディーズがファイナルカーニバルを行った日。それから41年後の同じ日にキャンディーズ・トリビュートとしてスタートしたスイートポップキャンディがNNPとともにファイナルカーニバルを意識したステージをする。客席はダンスフロアに増席ができるほどの大盛況。スイートポップキャンディをいつも応援しているファンのみなさんだけでなく、往年のキャンディーズファンと思しきお客さんも多数駆けつけました。

そして・・・スイートポップキャンディのファンにとってはこの日発表があると言われている「重大発表」が気になる。4月4日、キャンディーズが解散した日の「重大発表」。決して楽しい報告ではないだろうという予感しかない。

期待と不安の中、いつも通りに第1ステージがスタート。

(1ステ)
01.夏が来た!
02.シュガーベイビーラブ
03.ルイジアナ・ママ
04.まぬけなキューピッド
05.青春の1ページ
06.テキーラ (綾香)
07.春一番
08.暑中お見舞い申し上げます
09.微笑がえし





りえちゃんが普段見るよりも目が離れているように見えるのは、キャンディーズのミキちゃんを意識した目元メイクのおかげだそうです。

第2ステージと第3ステージは「ファイナルカーニバル風ステージ」。カッコ内の数字はキャンディーズのファイナルカーニバルで歌われた曲順です。

(2ステ)ファイナルカーニバル風ステージpart.1
01.サー・デューク (07)
02.恋のあやつり人形 (15)
03.内気なあいつ (16)
04.キャンディーズ (18)
05.銀河系まで飛んでいけ (22)
06.あなたに夢中 (24)
07.キャンディーツイスト (27)
08.アンドゥトロワ (36)
09.哀愁のシンフォニー (38)

(3ステ)ファイナルカーニバル風ステージpart.2
01.SUPER CANDIES (40)
02.ハートのエースが出てこない (41)
03.悲しきためいき (39)
04.その気にさせないで (42)
05.危い土曜日 (43)
06.年下の男の子 (45)
07.ダンシング・ジャンピング・ラブ (49)
08.あこがれ (50)
09.つばさ (51)


このステージの後、「重大発表」があったのですが、その話は後で。

第4ステージはスイートポップキャンディのメジャーデビュー曲「恋の池上通り」からスタート。2曲目から最後までダンスフロアが賑わいました。


(4ステ)
01.恋の池上通り





02.パイナップル・プリンセス
03.恋はあせらず
04.朝まで踊ろう
05.ダドゥロンロン
06.ヴィーナス
07.君の瞳に恋してる
08.ダンシング・クイーン
EN.恋のコードネーム

アンコールはスイートポップキャンディのオリジナル新曲「恋のコードネーム」でした。


第2、第3ステージは「ファイナルカーニバル風ステージ」。ここから先は、辛口になってしまいます。まっとうなレポートや感想は、KさんやWtさんがブログに書いてくれるはずなので、そちらをどうぞ。

第1ステージで「微笑がえし」が歌われた時点で、私は「ファイナルカーニバル風ステージ」への期待が薄まりました。「ファイナルカーニバル」をやるのであれば、この楽曲は外せないと私は思っていたからです。
そして、第2ステージの始まる前、伝令が来ました。「第2、第3ステージは、ランちゃん、スーちゃん、ミキちゃん、とコールしてほしい(とスイートポップキャンディが言っている)」。

もうこうなると、ダメです。いつもはナンスィ、すばる、りえちゃん、と大きな声でコールしているファンの方々が、ランちゃん、スーちゃん、ミキちゃん、とコールし始める。私はますます不機嫌になりました。

「私はキャンディーズを観に来たんじゃない。スイートポップキャンディを観に来たんだ。」

真っ正面に、仏頂面で、コールもしなければ紙テープも投げない。手拍子も拍手もしない客がいるのだから、スイートポップキャンディはさぞかしやりにくかったに違いありません。本当に嫌な観客です。その自覚はあります。そうとわかっていても、スイートポップキャンディのキャンディーズへの想いをわかっていながらも、それをくみ取ることを拒絶して、私が求めているものは「これ」じゃない、という意志表明をし続けているのだから、ますます嫌な観客です。


「スイートポップキャンディが、キャンディーズになってファイナルカーニバル」をすることは、往年のキャンディーズファンに訴求するものに間違いありません。事実、会場はかってのキャンディーズファンのみなさんが駆けつけて満員御礼状態です。
しかし、かってのキャンディーズファンではない私にそういうものを目の前に見せられても、ふ~ん、と思うだけです。ふ~ん、と思うだけなら良いけれど、客席がスイートポップキャンディではなく、キャンディーズで沸いているのを目の当たりにしてますます不機嫌になるだけです。

私が見たいものは、「スイートポップキャンディが、キャンディーズになってファイナルカーニバルをする」ことではなく、「キャンディーズのファイナルカーニバルをスイートポップキャンディがやったらどうなるか」でした。前者と後者ではアプローチの仕方が全く違う。

後者をするためには、やっぱり優れた演出家が必要だとつくづく感じました。第2ステージは、ファイナルカーニバルを端折りすぎていて、全くファイナルカーニバルの雰囲気が伝わってこない。敢えて言いますが、いつものスイートポップキャンディイベントのステージとたいして変わり映えがしない。しかも、ファイナルカーニバルの山場でもあった「微笑がえし」はそこから外されている。

それでも、第3ステージは初披露の「ダンシング・ジャンピング・ラブ」から「あこがれ」「つばさ」につながる、まさにファイナルカーニバルのクライマックスは、第2ステージからずっと気持ちをシャットアウトしていた私の心の扉をこじ開けてくる。


スイートポップキャンディはそれほどの力を持っているのだから、それに向けてしっかりとした演出ができれば、それは「キャンディーズの」ではなく、「スイートポップキャンディの」ファイナルカーニバルになるはずである。「キャンディーズっぽい」ではなく、「スイートポップキャンディならではの」ファイナルカーニバルになるはずである。

私が観たいのは「スイートポップキャンディのファイナルカーニバル」なんだ。そんな想いだけが強くなってしまったのである。


そして、この日の重大発表。

2019年8月3日をもってすばるちゃんがスイートポップキャンディを卒業。

第1ステージのナンスィさんの乱調ぶりを観て、重大発表はすばるちゃんだな、という予感はありました。

「自分の歌が歌いたい。」

女優の三明真実さんがスイートポップキャンディすばるちゃんとして、キャンディーズのスーちゃん(田中好子さん)として歌っている。私がスイートポップキャンディを観始めた頃はそういう印象でした。

キャンディーズのトリビュートユニットとしてスタートしたスイートポップキャンディがキャンディーズのファンではなく、スイートポップキャンディのファンも増えていくにしたがって、すばるちゃんはキャンディーズのスーちゃんとしてではなく、スイートポップキャンディのすばるとしての歌を追い求めて始めたように思えました。その集大成のひとつが、2018年のすばるちゃんのバースデーイベントで手話で歌った「おひさまのたね」だと私は思っています。スイートポップキャンディの新しい表現のカタチを、このパフォーマンスは拓いたと私は喜びました。

もともとが歌手のナンスィさんやりえちゃんと一緒にステージに立って、彼女たちに負けないように歌い続けることは至難の業です。常に最高のパフォーマンスをしたいナンスィさん、そして常に楽しくパフォーマンスをしたいりえちゃん。すばるちゃんは最高と楽しく、その両方を追い求めているようにも思えました。


スイートポップキャンディは恵比寿JANKENPONで月2回公演をして、恵比寿JANKENPONでも稼ぎ頭であることは間違いありません。でも、スイートポップキャンディは40人規模の客席を満席にする程度のグループではない。そこで満足していてはいけない。そこに留まっているべきではない。スイートポップキャンディはもっと楽しいことができる、もっと高いところにいける。スイートポップキャンディの中で一番そう強くそう望み、スイートポップキャンディを愛し、スイートポップキャンディを信じ、そして一番もがき続けたのもすばるちゃんだったように思えます。そうして戦っている姿は応援のし甲斐のあるものでした。

私は役者としての三明真実さんの芝居を観て、私はすっかり役者の三明真実さんのファンになりました。三明真実さんの出演する舞台はいつも楽しみにしています。
2017年にスイートポップキャンディがメジャーデビューしてスイートポップキャンディのすばるとしての出演が増え、スイートポップキャンディのファンも増え、その期待に懸命に応えようとする姿はありがたく感じました。しかし、一方で役者としての出番が減ってたのが残念に思っていました。デビュー曲のキャンペーンも一段落したので、役者・三明真実をもっと観ることのできる機会が増えれば良いな、と願っていた最中のこの発表でした。

だから、すばるちゃんが三明真実に戻って、役者をやりたい、舞台に立ちたい、と望むのであれば、私はドーンと彼女の背中を推すだけです。



すばるちゃんの後釜のスーちゃん役ははるかさんであることが翌日のスイートポップキャンディのブログで発表されました。→「4月4日

スイートポップキャンディの始まりからスーちゃん役としてのすばるちゃんがそこにいて、すばるちゃんがスイートポップキャンディを卒業する時がスイートポップキャンディが解散する時、としか想像できなかった私にとって、すばるちゃんが卒業してもスイートポップキャンディが続いていく、というのはなんだか不思議な気がします。

すばるちゃんがスイートポップキャンディを卒業する2019年8月3日。私が観たいものは、「スイートポップキャンディのファイナルカーニバル」です。すばるちゃんがいたスイートポップキャンディの集大成となるステージを私は望みます。
そしてそれは「次の」スイートポップキャンディへの大いなる遺産となるはずです。スイートポップキャンディって、凄いんだぞ、と私は胸を張って言い続けていたい。そんなステージを私は望みます。

そのためには、まず・・・


これ以上は言いますまい。


この日はみんな帰りたくなかったのでしょう。終電を逃しても閉店時間(25時30分)まで居残るファンがたくさんいました。思い思いに、スイートポップキャンディへの想い、すばるちゃんへの想いを語りあいました。こういうのもまた良いものです。

「いつも通りに応援すれば良いんです。」

キャンディーズの解散宣言からファイナルカーニバルまでを見届けたあるファンの方の言葉です。

私も幾度となく卒業、引退、解散という局面(中退も?)を経験してきたけれど、「いつも通り」というのが一番難しい。その難しいあと4ヶ月を精一杯楽しんで、応援したい。


元「紙テープ芸人」の部屋

元「紙テープ芸人」a.k.a ざっくの、 あくまで私設(非公式)のスイートポップキャンディ応援サイトです。

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