げんこつ団『パセリ』(2019/11/16 下北沢・駅前劇場)
げんこつ団『パセリ』
期間:2019/11/14(木)~11/18(月)
会場:下北沢・駅前劇場
演出:一十口裏
出演:植木早苗、春原久子、河野美菜、池田玲子、望月文、三明真実、皆戸麻衣、丹野薫、しじみ、三枝翠、天笠有紀、藤岡悠芙子
毎年秋のお楽しみ、げんこつ団公演「パセリ」を観に下北沢・駅前劇場に。
期間:2019/11/14(木)~11/18(月)
会場:下北沢・駅前劇場
演出:一十口裏
出演:植木早苗、春原久子、河野美菜、池田玲子、望月文、三明真実、皆戸麻衣、丹野薫、しじみ、三枝翠、天笠有紀、藤岡悠芙子
毎年秋のお楽しみ、げんこつ団公演「パセリ」を観に下北沢・駅前劇場に。
パセリの生えた家。下に伸びるは影ではなく地下の茎だったようです。
今まで以上にシュールすぎるげんこつ団。言ったもん勝ち、やったもん勝ちが蔓延していき、それにみんなが忖度したり誰も何も言わないことで、一気に異次元の世界に突入していく。虚数だとか平方メモリーだとか、わけのわからない基準がいつの間にか適用され、世界は虚ろになっていく。いつになく息苦しさが露わな今回の芝居はそのまま今の日本の閉塞感とつながっていく。
そして今まで当たり前にあったものが壊れていく。日本放送協会は日本放浪協会に、そして日本ほうとう協会に、さらには日本鳳凰協会に。意味の解らないものに変貌していく。忘れられていた肝油ドロップも、シュガーカットも、ビスコまでも年を取っていき、日本中に空き家だけが増えていく。いろんな意味で日常の中にあるコワさをあぶりだすお芝居でした。
三明真実さんはイケメン社員からヤンキー、魅惑のアシスタント、スコットランド人、そして湯葉やらガラス細工やらもはやヒトでないものまで、性別も年齢も国籍も生物学上の分類までもボーダーレスに大活躍。三明真実さんの七変化は観ていて楽しい。
来年もまた観れるといいな。
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