げんこつ団 番外公演vol.1『コミュニティ』(2017/05/27 上石神井・東京おかっぱちゃんハウス)

げんこつ団 番外公演vol.1『コミュニティ』
期間:2017/05/26(金)~05/28(日)
会場:東京おかっぱちゃんハウス(上石神井)
演出:一十口裏、植木早苗
出演:植木早苗、春原久子、大場靖子、河野美菜、望月文、川端さくら、三明真実、津波恵、伊藤美穂、遠藤弘章、中山裕康、辻崇雅

げんこつ団初の番外公演。その舞台は古民家、練馬区にある「東京おかっぱちゃんハウス」。



「おかひじき祭り」という奇妙な祭りに集まった呪われた一族。その一族の財産を巡る争いは、祭りの数合わせのために招かれた客をも巻き込んで展開する。

「八つ墓村」+「犬神家の一族」をモチーフにしたような設定だが、「ミステリーホラーナンセンス悲喜劇」と自ら宣言している通り、ミステリーだけでもホラーだけでもなく、げんこつ団らしく、ナンセンスも涙も笑いもある展開になっている。

ちょっと人間関係がわかりにくかった気もする。でも、劇団のウェブサイトにこんな図があった(のに観終わった後に気づく)。わかりやすい。(って言うか、ある種のネタバレじゃないか。観る前に観なくて良かった。)




また事前にアナンスされているように、芝居の展開が観客に委ねられている部分があり、招かれた客もいつ何が飛んでくるのか、気が抜けない。
役者の勢いに押されて脚本家が誘導しようとする方向に流されていく様は、Aさんが右へといえば右へ待ったなしで突き進んでいく、Kさんがそんなものは存在ないと言えばそんなものは最初から存在しなかったことにされてしまう、自分たちで判断できずに流されていく群衆そのもののようでもある。
そして、群衆がどんな判断をしようが、結局はよくわからない力に最後は押し流されてしまう、というのもなんとも笑えないジョークだ。こういう恐ろしいものを観客は身をもって味わうことになるので、げんこつ団の芝居は侮れない。

三明真実さんの役どころは上の写真で確認していただくとして(^^;)、JK、ヤンキー、近所のオバチャン、ヒゲのオッサン、そして浦安に生息すると言われるあのキャラクター(女の子)。その変幻自在ぶりをニヤニヤしながら観てました。ヒゲのオッサンがチェッカーズのタカモクに見えたのはここだけのヒミツだ。


(おまけ)
オボエテイマスカ




お蔭で会場に向かう導入、ずっとあの曲が脳内ヘビロテしてました。

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