涙目キューピー「父が、ヤバい。」(2014/12/06 下北沢ハーフムーンホール)
涙目キューピー シリーズ 女の場末力..「父が、ヤバい。」
日時:2014/12/06(土)17時~/20時~
会場:ハーフムーンホール(下北沢)
演出:都上々
出演:三明真実、丹野薫、西本桃
スイートポップキャンディのすばるちゃんこと、三明真実(みはるまさみ)さんが出演する舞台、涙目キューピー「父が、ヤバい。」を観に行ってきました。
日時:2014/12/06(土)17時~/20時~
会場:ハーフムーンホール(下北沢)
演出:都上々
出演:三明真実、丹野薫、西本桃
スイートポップキャンディのすばるちゃんこと、三明真実(みはるまさみ)さんが出演する舞台、涙目キューピー「父が、ヤバい。」を観に行ってきました。
ハーフムーンホールは下北沢駅から徒歩10分の住宅街の中にあります。初めてだったので、ちょっと迷ってしまいました。自宅兼アトリエという佇まいで、猫がミャーミャー鳴いている(笑)。
その名のとおり、ハーフムーン=半円の中に舞台と客席がすっぽり入っている。吹き抜けになっていて天上が高く、役者の声がよく響く。私がよく通っている赤坂のCHANCEシアターも舞台と客席の距離がほとんどないのだが、このハーフムーンホールも舞台と客席の距離がゼロ距離。面白い劇場だ。
女3人だけの芝居は、3姉妹の物語。3姉妹を男手ひとつで育ててきた父が危篤でヤバい状態になり、次女の妙子(三明真実)が長女の真奈美(丹野桃)の部屋を訪れる場面から始まる。しかし、そこには見知らぬ女が待っていた・・・が、それは実は変わり果てた姿の姉の姿であり、やがて長女と同居している三女の要(西野桃)が戻ってくるのだが、彼女もまた変わり果てた姿になっており・・・まあ、当然、そうなるとドタバタ劇が繰り広げられるわけで。
この芝居の狂言回しが次女の妙子。カタブツで怒ると超絶コワい妙子は、姉からも妹からも怖れられている。妙子の感情を押し殺したような低い声は、観客である私もマジでビビリました。実は私は、ズラや変装をしていない三明真実さんの芝居を初めて観たのですが、役者・三明真実、すごいや。すばるちゃん、なんて一瞬たりとも思えなかった(当たり前だけど)し、終演後、舞台を降りた三明真実さんとお話させていただいたのですが、そこには妙子でもないすばるちゃんでもない三明真実さんがいて(当たり前だけど)、やっぱり女優さんって、こうも化けるものか、と驚いておりました。
物語のラストは、馬鹿は死んでも直らない、っていうことなのでしょうか。父が危篤になろうが、死のうが、彼女たちには彼女たちの生活があり、それは父が危篤になろうが、死のうが、変わりはしない。私はそれを女の「逞しさ」として見ました。そして、女ってヤバいなあ、と思いながらも、それで良いのだとも思いました。
おまけ・その1。この日の戦利品。
おまけ・その2。2012年上演の野田地図「エッグ」のパンフレットから。もちろん、この頃の私は三明真実さんのことを知らなくて、この芝居もフカッちゃん(深津絵里さん)ばかり見てました(笑)。前年の同じく野田地図「南へ」のときと全く表情や顔つきが違う。この芝居の三明真実さんも、普段JAN KEN PONで見せる表情や顔つきが全く違う。恐ろしい娘・・・(笑)。
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