ソラリネ。＃13「unreal」(2014/08/27-31 上野ストアハウス)

ソラリネ。＃13「幸福の王子/unreal」
期間：2014/08/27～31
会場：上野ストアハウス
演出：福地慎太郎
出演(unreal)：瀧本瞳、三明真実、遠藤綱幸、栗田学武、栗原遊子、松井貴典、村上健人、宮崎一史、斎藤アキノブ、川元陵、半仁田みゆき、小川あゆ美、高橋真弘、鳥野貴広

ソラリネ。＃13「幸福の王子/unreal」
期間：2014/08/27～31
会場：上野ストアハウス
演出：福地慎太郎出演
出演(unreal)：瀧本瞳、三明真実、遠藤綱幸、栗田学武、栗原遊子、松井貴典、村上健人、宮崎一史、斎藤アキノブ、川元陵、半仁田みゆき、小川あゆ美、高橋真弘、鳥野貴広


諸事情により１週間経ってしまい、今更ながらのレポ記事になってしまいました。


CHANCEの夏祭りが終わった後、三明真実（みはるまさみ）さんが出演する舞台、「unreal」を観に、上野ストアハウスに行ってきました。このハコは初めて。そもそも上野駅のこちら側ってあまり来る機会がない上に普通のビル(マンション)の地下だったで、こんな場所に舞台があるの？とちょっと驚きました。

白雪姫の物語の現代版。


可愛らしく誰もから愛される娘(三明真実)と、その父と再婚した継母(瀧本瞳)。一見、仲の良い関係に見えた二人だが、娘は継母をじわじわと追いつめ、彼女の仕事も、最愛のひとも、周りの人々からの愛や信用や信頼も、すべてを奪っていく。追いつめられた継母はついに毒入り林檎を手にするのだが・・・。


自分とは何か？　それは鏡に映る自分である。他人から見えている自分の姿こそが自分の姿。愛らしく、無垢で、美しく、ちょっぴり危なかしくって、、、そうして可愛い娘は周りのひとたちの盲目的ともいえる愛を勝ち取っていく。そんな彼女がウラの顔を持っていることなど、恐ろしく卑劣な悪だくみをしていることなど、周りのひとたちは気付きもしない。


他人から理想とされる自分の姿こそが、誰からも愛される自分の姿こそが、本当の自分？　しかし、それが自分というものを歪めていく。もはや鏡に映る自分は、本当の自分ではなくなっていく。




さて、三明真実さんである。私にとっては、スイートポップキャンディのスーちゃん役スバルちゃんとしての方が馴染みが深い。女優としての顔を初めてみたのですが、この娘はやっぱり女優さんですね。彼女の可愛らしさが全開（可愛すぎてブロマイドまで買っちゃいましたよ）の役でしたが、声色ひとつ、立ち振る舞いひとつで、この白雪姫の持つ裏の顔、危うさを表現していました。


周りを破滅させていく現代の白雪姫は、最後には自らの破滅を望んでいたのではないか。そんな狂気すら感じさせる演技に感服したのでした。